「钓鱼岛」(釣魚島)は中国固有の領土?!

「钓鱼岛」(釣魚島)は中国固有の領土?!

このご時世になんとも刺激的な記事タイトル。

なんだか、愛国心のある方たちにボコされそうな気がして何となく気が落ち着きません。

しかし、私は間違ったことを言っているつもりは微塵もないので、誤解がないよう、どうか最後まで記事を読んでいただければと思いますので、よろしくお願いします。

「钓鱼岛」( diào yú dǎo )とは

「钓鱼岛」( diào yú dǎo )とは一般的には尖閣諸島にある「魚釣島」(うおつりしま)の中国側の呼称になります。

また、台湾側の呼称は「釣魚台」( diào yú tái )となります。

「魚釣島」「钓鱼岛」「釣魚台」という言葉を聞くと、どこからともなく暗雲が立ちこめてきそうな気配がします。

この魚釣島は尖閣諸島を構成している8つある島および岩礁のひとつで、尖閣諸島の最も西側に位置しており、島の面積は約3.5㎢、標高は最も高いところで362mになります。

日清戦争終結前の1895年1月に日本領として編入され、明治時代には島の西側にカツオ節工場が作られました。

最盛期には200名を超す島民が生活をして「古賀村」を形成していましたが、1940年に事業を廃止したことでその後は無人島となってしまいました。

2012年9月に日本政府が国有化したことで現在は日本が実効支配していますが、1970年代初め頃から中国や台湾も尖閣諸島の領有権について主張しています。

ただ、中国側の主張はあくまで「台湾省の管轄下」になります。

中国側の資料によると、「釣魚島」には「山茶」(ツバキ)、ヤシの仲間の「シュロ」、サボテン、ウコンイソマツなどの漢方薬材などが自生しており

また、海鳥が多く棲息していることから「花鸟岛」( huā niǎo dǎo:花鳥島)の美称があります。

ちなみに、最寄りの駅は台湾の基隆駅で、最寄りの空港は台湾の台湾桃園国際空港になっているようです。

そもそも尖閣諸島とは

画像は国土地理院のウェブサイトからのものになります。画像にはありませんが、本来は魚釣島の南側に岩礁である「飛瀬」があります。

同じ尖閣諸島でも、日本と中国ではその概念がだいぶ異なります。

まず、日本側のいう尖閣諸島とは、魚釣島を含む8つの島および岩礁から構成されている島嶼のことで、石垣島の北側150㎞ほどのところに位置しています。

一方、中国側のいう尖閣諸島はその範囲こそ日本のものと同じですが、尖閣諸島の北側にある「黄尾嶼」(日本側の呼称は通称「久場島」)などについて

その周囲にある小さな島ひとつひとつにも島名がつけられているため、結果として中国側のいう尖閣諸島は合計71の島および岩礁から構成されています。

これは2010年3月から改正・施行されている「中華人民共和国海島保護法」に基づいて「国家海洋局」(現在は自然資源部に統合)が2012年に命名したものになり、また、同法により無人島の所有権は国が保有することになっています。

尖閣諸島問題

「問題」という言葉を単語の後ろにつけただけで、これだけ直接的に緊張感を覚えてしまう言葉は、このご時世、「尖閣諸島問題」以外に存在しないんじゃないかと思ってしまいます。

裏を返せば、それだけ非常に敏感な問題なのかもしれません。

1970年代初めから中国や台湾が尖閣諸島について領有権を主張するようになりましたが、その理由については尖閣諸島周辺に大量の海底資源が埋蔵されているためとしています。

しかし、日中国交正常化の際にその問題については後世の人たちに任せようということで、その解決は先送りすることとなりました。

その後、2008年から中国公船による尖閣諸島付近での活動が活発化しはじめ、遂に2010年9月に中国漁船が海上保安庁の船に衝突するという事件(尖閣諸島中国漁船衝突事件)が起きてしまいました。

これにより長年にわたって表向きは棚上げにしてきた魚釣島の領有権について意見の食い違いが表面化・再燃するとともに

島の領有権について日中両政府の間に認識の差があるという事実が両国民の間にも広まることになりました。

そして、2012年9月、日本政府が魚釣島・北小島・南小島の3島を購入して国有化したことで、それに反発した一部の中国人が暴徒化し、中国にある日系企業などが襲撃を受けたりしました。

また、中国国内では日本人が襲われたり、日本車が破壊されたりなどの事件が多数発生し、日中関係の冷え込みが連日のようにメディアによって報道されていました。

その後も、中国公船などによる尖閣諸島での活動が活発化しており、日本側も監視体制を構築・強化するなどして対策を講じているというのが現状です。

日本政府の見解としては、そもそも尖閣諸島について領有権の問題は存在しないとしています。

日本政府は約10カ国語を用いて尖閣諸島について解説をしたり、その領有の正当性などについても主張しています。パンフレットなども無料でダウンロードすることもできますので、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。

外務省https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/index.html

領土・主権対策企画調整室https://www.cas.go.jp/jp/ryodo/index.html

日本政治.COMhttp://nihonseiji.com/policy/21

また、こちらは中国の「釣魚島」の領有権について8カ国語で解説しているサイトの日本語版になります。中国側の主張の根拠などを示しています。

釣魚島 ― 中国固有の領土 ―http://www.diaoyudao.org.cn/jp/index.htm

「钓鱼岛」は中国固有の領土

いよいよ本題に入りたいと思います。

今回の記事で私が一番に言いたかったのは、この記事のタイトルにも書かれているとおり、「钓鱼岛」(釣魚島)「中国固有の領土」だということです。

その証拠については昔の文献から引用したり、国際法やらなんやらから難しい専門用語を並べて解説する必要などありませんし、また、中国や日本の近現代史から客観的事実を持ち出して論証する必要もありません。

「钓鱼岛」(釣魚島)は間違いなく「中国固有の領土」です。これは事実であって我々日本人も認めなければいけない現実です。

また、これはグーグルマップでもそう表記している訳ですから、いわばグーグルさんも間接的に「钓鱼岛」(釣魚島)は「中国固有の領土」であると認めているわけです。

百聞は一見に如かずですから、その証拠をひとつひとつ見ていくことにしましょう。

証拠①「釣魚島」

山東省臨沂市の蘭陵県にある「釣魚島」。

ここにある「釣魚島」は「双河水库」( shuāng hé shuǐ kè )という貯水湖にある100m×200mほどの島になります。

グーグルマップ上では「双河水库」(双河貯水湖)となっていますが、中国版Wikipediaともいえる「百度百科」の記事によると「双河湖」となっていて、この「釣魚島」のことを「湖心岛」( hú xīn dǎo )としています。

「湖心島」とは日本語でいうところの「中島」(なかじま)のことで、池や湖にある島のことを指します。

航空写真で見ると、島の中央に大きめの建物が見えますが、これはどうやら飲食・エンターテインメント・レジャー・宿泊・会議・接客として利用できる三つ星ホテルのようです。

島の外周に沿うようにして枝垂れ柳などの道が整備され、島にはさらにヨットや客船なども配備されており、現在スタッフは60名いるそうです。

証拠②「釣魚島」

山東省煙台市の長島県にある島嶼のひとつに「釣魚島」という無人島があります。

かつては「挡浪岛」( dǎng làng dǎo:直訳すると波を防ぐ島)と呼ばれていましたが、1999年に観光地として開発される際に「釣魚島」と名称が変更されました。

島の面積は0.13㎢、海抜は最大36mで、昔から地元の漁師からは「釣魚島」と呼ばれている島で、島へのアクセスはモートーボートや漁船、ツアー用の船を用います。

現在は観光地として開発されており、日帰りツアーなどでこの島を訪れることができ、ツアー内容としては釣りをしたり、かご漁でカニを獲ったり、海産物を食べたりすることができるだけでなく、運が良ければ島から蜃気楼も見えるとのことです。

観光のベストシーズンは夏ですが、夜間は20度を下回るとのことなので、薄い上着を携帯することをオススメしています。

証拠③「釣魚島」

浙江省杭州市淳安県千島湖湖畔にある「釣魚島」。

島というよりは「千島湖釣魚島」というフィッシングパークのことで、ここは魚を釣ったり食べたりすることができる観光地になっています。

パーク内には「国際釣場」や「千島湖品魚館」、「遊釣艇倶楽部」、「魚拓体験中心」があります。

「国際釣場」では、「黄花鱼」( huáng huā yú:キグチ、フウセイ)「鲫鱼」( jì yú:フナ)「鳊鱼」( biān yú:ヒラウオ)「红珠鱼」( hóng zhū yú:カワヒラ)など数十種類の魚を釣って楽しむことができます。

「千島湖品魚館」は“水上レストラン”になっていて、景色を楽しみながら魚料理を味わうことができます。ちなみに「品」( pǐn )とは中国語で「味わう」という意味になります。

「遊釣艇倶楽部」では、昔の舟を再現して作られた木製の舟に乗りながら、魚を釣ったり、お茶を飲みながら雑談を楽しんだりすることができます。

「魚拓体験中心」では、“魚拓師”によって自分が釣った魚の魚拓を作成してもらうことができるほか、魚拓を購入することもできます。魚拓をとるには事前予約が必要とのことです。

ちなみに、「中心」( zhōng xīn )とは「何かを行う場所や施設」を示す単語で、日本語では「○○センター」と訳されることが多いです。

まとめ

以上のことから「钓鱼岛」(釣魚島)は中国固有の領土だと言うことが分かっていただけたかと思います。

日本にあるのは「魚釣島」(うおつりしま)という島であって、「釣魚島」という島は日本には存在しませんので、くれぐれも中国の「钓鱼岛」(釣魚島)と混同しないように気を付けてくださいね。

なんか尖閣諸島の話から始めて、なんやかんや煽りに煽ぎまくったくせに最後にどうしようもないオチになってしまいなんか申し訳ありません。

「钓鱼岛是中国的!!」

中国人の方に「钓鱼岛是中国的!!」(釣魚島は中国のものだ!!)と言われた場合の対処法について書いていきます。

もし、「钓鱼岛是中国的!!」(釣魚島は中国のものだ!!)などと言われて尖閣諸島の領有権について論争が始まりそうになった場合

その場を穏便に済ませて無用な争いをしたくない時には、「上記の3つの釣魚島のことを言っているのだ」と考えるようにしましょう。

なぜなら日本には「钓鱼岛」(釣魚島)という島は存在しないですし、なんなら正式な日本語ではないですし、もっと言えば、「釣魚島」と言う日本語自体が存在しませんし、そのような概念もありません。

だから、「钓鱼岛是中国的!!」(釣魚島は中国のものだ!!)と言われたところで相手の言っていることは何も間違っていませんし、単なる客観的事実を言っているに過ぎません。

反論したりして無用な争いを起こすことは避けましょう。

とはいいつつも、「釣魚島」は中国語の概念で考えれば日本の「魚釣島」のことも指すじゃないかとツッコミが来そうですが、確かにその通りです。

ただ、この記事では「日本語で考えた場合の中国の釣魚島」について書かせてもらいました。

「釣魚島」という同じ言葉でも、日本語で考えれば存在しない島の名前になるし、中国語で考えれば尖閣諸島にある「魚釣島」以外にも、中島(なかじま:池や湖などにある島)やフィッシングパークの釣魚島を指すことにもなるわけですから、やはり言葉というのは面白いなと思います。

なんとも後味の悪い記事となってしまいました。たまにはこのような過激で(?)刺激的な(?)内容のものも書いていくかとは思いますが

このサイトの記事内容は中国語学習のものがメインになっているので、他の記事もぜひ読んでみてくださいね。

イラストレーターの皆さん

この記事を作成するに当たって使用させてもらった画像のイラストレーターさんになります。

「miho」さん - パンダ

「Ribonca」さん - 太陽、カニ、カモメなど

chinese-mao

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